2015年6月18日木曜日

ウイスキー忘備録 No.8

バーテンダーという漫画にこういうふうな描写があります。
「顧客にとって、Barは1回行けば行きつけ、2回で馴染み、3回で常連」

ということで、馴染みのBarに行ってきたので、そこで飲んだウイスキーについて感想を書きます。


今回は3杯。

・OLD PULETENEY 12年
・TALISKER 原酒
・BBR LAPHRAOIG 1990年


"OLD PULETENEY"



画像は以前飲んだ17年です。
初めて今回訪れたBARへ行ったとき、このプルトニーがないなあとバーテンダーに言いました。
17年や21年は気軽に飲めないので、12年があれば……。
と言ったところ、なんと用意してくれていました!! (゚∀三゚三∀゚) ウホー!
しかも僕の顔を見て、12年用意しておきましたよ、と。
1回訪れただけの客の顔を覚えていてくれるお店は、貴重で信頼できるお店です。

プルトニーは潮気とオイリーさを持っている酒で、12年は若く洗いお酒です。
漁師が仕事終わりに飲むようなイメージのお酒。
今回は加水して変化を試してみました。

1/4に加水したところ、荒々しさはなくなってまろやかになりました。17年や21年とは違います。
チーズのような香りで、舌の上に置いたときは潮気と甘みが主張。
ただし、フィニッシュは甘みが減少して強い潮気が残り、プルトニーらしさが残ります。

1/2まで加水すると、個性が大きく損なわれた印象です。
大人しいホワイトチーズのようなわずかな甘みと潮気、そして旨み。
フィニッシュもかなりマイルドになってしまうので、加水はウイスキー2:水1までかなと思います。


"TALISKER"



タリスカーは旨い酒です。
アイランズのスカイ島に蒸留所があります。
定番の10年とストームが有名ですが、今回飲んだのはこのBARの名物的な樽出し原酒。
55.5%もある強い酒で、香りはアルコールで他のフレーバーがほとんど分かりませんでした。
この強いアルコールというのが面白く、口に含んだ最初の印象はスパイシー。つまりほとんどアルコールです。
そのまま口の中に留めておくと、ピールのような苦み、続いてナッツのようなコクのある甘み、最後に潮気へと特徴の強いものから味が次々に現れていきます。熟成したタリスカーでは味わえない特徴でした。
加水するとそれらの味が同時に訪れるようになります。大体4,5滴でしょうか。

そして、このタリスカーを飲んでいるときに教えていただいた飲み方が、グラスを手でしばらく温めて飲むという方法。ブランデーにある飲み方ですね。
そうすると甘みが芳醇に変化しました。完熟したリンゴのような甘み、梨のような爽やさ。
加水した後だったので、これがストレートだったならどう変化するのか、気になります。



"BBR LAPHRAOIG 1990年"



ボトラーズ会社BBR(ベリーブラザーズ&ラッド社)によるラフロイグです。
バッキンガム宮殿にほど近い場所にオフィスを構えるイギリスの老舗酒商社です。
もともとはコーヒーから始まり、ワインやウイスキーも手掛けるようになりました。
ウイスキーではカティサークが有名で、定期的にヴィンテージのシングルモルトをベリーズ・オウン・セレクションというシリーズで販売しています。
今回のラフロイグもそのシリーズの1つで、17年熟成のラフロイグを1990年にボトルに詰めた一品です。
約55%という高いアルコール度数で、ラフロイグのカスクストレングスとほぼ同じくらいの強さを持ちます。
そちらは飲んだことがないので、また挑戦したいと思います。ちなみにオリジナル以外にもボトラーズのカスクストレングスは何種類かあるようです。

さて、香りはラフロイグそのもの。潮気と煙を強く感じます。
ファーストアタックは強いアルコールを感じるものの、それに負けないピート由来の風味。そして麦の甘さ。10年のラフロイグにはない特徴です。
さらに、舌の上に留めておけない強い辛さもあり、舌の中でコロコロ転がすほかありませんでした。

そんなラフロイグ1990年ですが、加水すると面白いです。
当然アルコールは弱まり、甘みが表面化しておくのですが、途中で思い浮かんだ味が「
苺大福」(*´ω`*)
コクなる甘みを一段弱い甘い皮が包んでいる感じで、麦とピートの甘みがちょうど苺大福のような関係になったように思えたのだと思います。
ただ、苺のような酸味ではないので、本当はもっと適切なフルーツで表現できそうです。
(僕が苺・メロン・夏みかん大福しか食べたことがないので思い浮かびませんでした)
別の表現をすると、あっさりめのクリームチーズ。特に水を増やすとかすかな甘みと旨みを爽やかさな酸味が支えている感じがしました。
ただ、フィニッシュからは加水してもラフロイグらしさは失われず、喉の奥から立ち上る香りを楽しむことが出来ます。



今回は、前々から気になっていたラフロイグのボトラーズを飲めてとても満足です。
ただ、他にも面白いボトルがボトルの裏やカウンターの下から次々と見つかるので、困ったものです。

さて、いつもウイスキーの話ばかりなのもアレなので、おまけでほかのものを。
この日はなんとなく「華麗なる食卓」という漫画を読んでいたもので、昼食はカレーの気分でした。
昼過ぎの撮影先の最寄駅で飲食店をぶらぶらと探していたところ、キーマカレーの文字を発見!
何も考えずに入店してしまいました。

そしたら辛い!!
よく見たらメニューや外の広告にも「辛いです」と書いてます。
ピッチャーの水を半分飲み干した後、マクドナルドでシェイクを飲むハメになりました。。。_(┐「ε:)_ズコー
インドカレー屋のカレーの辛さは平気なんですけど、何が違うんでしょう?

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