2015年9月12日土曜日

一眼レフで自分撮りをする。

ファッションブロガーのみなさんは様々な方法でご自身のコーディネートを紹介すべく、自分撮りをされていると思います。
一番多いのが鏡を使っての撮影。スマホかコンデジが多いのでしょうか。
カメラやスマホを固定してタイマーで撮影する方もいるかと思います。


なぜこんな話をすることになったのかというと、先日rm55さんから一眼レフカメラを使った自分撮りの方法を課題として(笑)コメントにていただきまして。
提供していただいた話題を有り難く記事にさせていただきました。
ありがとうございます。(*- -)(*_ _)ペコリ


では、ここからは一眼レフカメラを使った手軽な自分撮りの方法です。
必要な機材は
1.一眼レフカメラ
2.三脚
3.クリップオンストロボ
4.自分(被写体) o(*´∀`)○
です!

今回は自分が被写体になると不便なので、ゆじさん(仮)を使いました。




カメラのライトスタンドを使って洋服を吊るしました。
コーディネートはまだちょっと早めの秋仕様です。


ここで2つのポイントがあります。
1つ目は、背景はシンプルにすること。
ベストなのはモノトーンの壁でしょう。僕の場合はどうしてもクローゼットの扉前しかスペースが取れないので、ここで撮影していますが、人物撮影では木目やレンガ前での撮影はよくあるのでいいかなーと。
また、天井は白が一番いいです。


撮影時の色設定が適当だったので(笑)緑がかってますが、ちゃんと白い天井です!(`-д-;)ゞ
理由については後々説明します。

2つ目のポイントは被写体(自分)の立ち位置です。
今回はお手軽撮影なので、極力壁に近い位置に立つことを推奨します。
広いスペースをお持ちの方は壁から離れた方がきれいに撮影できます。




なぜかというと、できるだけカメラと自分の間の距離が欲しいからです。
ズームした方が不自然な歪みが軽減されるからです。
今回は170cm前半の人間が壁際に立ち、カメラを2メートル離しています。



それでこのような仕上がりになりました。
もっと離れることができればよりいいです。でも今回の撮影方法だとストロボの性能も高いものが要求されるので注意です。


カメラの設置方法についてもう1つ。
カメラは必ず壁に正対させます。
また、自分の腰~ウエストの高さにカメラを合わせると、バランスよく撮れます。
これより高いと短足に。低いと上半身が華奢に映ります。
ファッションブロガーの方の場合、自然体の服の魅力やコーディネートを撮影させるかと思いますので、腰~ウエストをオススメします!




次はストロボの角度です。



ストロボを複数お持ちの方は別の方法をオススメしますが、ストロボ1つの場合は、天井のやや斜め後ろに向けてください。


斜め後ろ


真上


斜め前


このようにストロボを前に向けるにつれて、コンデジやスマホのフラッシュを使った写真に近づきます。
強い光が直接当たると、洋服の記事の立体感や色合いが損なわれてしまいます。

まず天井に向ける理由の1つは、自然な光=太陽の光のように上からの光を作るためです。
そして少し斜め後ろに向けるのは、直接ストロボから漏れた光を自分に当てないためです。
ちなみに、左斜め後ろなど角度を付けると、光が横から洋服に当たるので、より立体感が出ます。
ただ、左右で明るさが変わってしまうので、レフ板などが必要になってしまいますので、今回はまっすぐ少し後ろに設定することをオススメします。


次のポイントです。
次は、電気を消して部屋を暗くして撮影する、ということです。
ストロボ以外の光の影響をなくすためです。
暖色の照明を着けている部屋ですと、写真の色が変わってしまいますので。




こんな感じです。
流石に真っ暗だと不便なので、カーテンを少し開けたり、廊下から少しだけ光を入れるといいと思います。


では、撮影環境についてはここまでにして、次はカメラの設定です。
マニュアル設定をオススメします。
シャッター速度は100~125(思わず自分が動いてもブレないようにするためです)
F値(絞り)はF5.6~F8程度。
これはカメラと自分の距離次第なんですが、2メートルくらいならF5.6で洋服全体がボケないで撮影できます。これ以上離れる場合はボケない程度まで数字を上げてください。

ISO感度は100~400。
数字を大きくすればするほど明るく撮影できますが、数字が小さい方が綺麗な写真が撮れます。
カメラの性能によりますが、どのカメラでもこのぐらいなら綺麗に撮影できます。
続いてホワイトバランス(WB)はフラッシュもしくはK(手動)で5000前後。
まずフラッシュモードにして撮影して、色に納得がいけばOK。
なんか違うな~と思ったら、5000前後で調整するといいと思います。
数字が小さくなると寒色に。大きくなると暖色になります。
ちなみに今回のサンプル写真には2つの色があります。1番目の写真がフラッシュ、他が5000です。


最後にストロボの設定です。
これはカメラの設定次第です。カメラの設定が終わったら、そのまま壁を撮影してください。
壁の色が実際の色と同じになればOKです。
一番強くしても暗い場合は、シャッター速度を60くらいまで下げてください(その代り撮影の瞬間はピタッと止まってくださいね)
もしくはISO感度の数字を上げることで対応してください。

壁の色が問題なければいよいよ撮影です。
と、その前にカメラの設定に一旦戻ります。
シャッターの設定をセルフタイマーにしてください!(笑)ヾ(*≧∀≦*)ノ
10秒くらいあれば十分壁際に移動して、ポーズを取れます。


あ、撮影前にすることを1つ説明し忘れてしました。それはピントです。
壁にピントを合わせたままだと自分がピンボケしちゃいますからね。
まず、カメラの設定でAFをMFにします。
自分の立ち位置に、何か物を置いて、手動でピントをそこに合わせます。
夏なら扇風機、冬なら背の高い加湿器とかがあれば高さも十分ですね。
僕はペットボトルとかお酒のボトルとかでピントを合わせてました(笑)ヾ(´゚Д゚`;)ゝ
これで撮影時のピントはバッチリです!


部分撮影も同様です。



↑これが  ↓こうなります。



ただピント合わせが難しくなるので、服を着用したまま部分撮影するときは、
F値(絞り)はF8~13くらいは欲しいです。
ボケにくくなるので、多少ピント位置がズレていてもなんとかなっていたりします。


あとは顔の部分を切ったり、塗りつぶしたり、スタンプを張り付けて、ブログへup!
こんな感じで撮れます。




あ、ちなみにこの2つの写真だと下の方がきれいですね。
床の端の水平ラインがちゃんと水平です。無意識にきれいな写真だと感じるみたいです。
慣れてきたら壁際の水平ラインも意識してみてください。


以上、一眼レフで簡単に自分撮りする方法でした!
機材がより充実している方はご自身でなんとかできそうなので(笑)、割愛!o(*´ゝ∀・)ノ

2 件のコメント:

  1. こんにちはっ!
    何気ない依頼であったのにも関わらず、個々までプロの方に丁寧にご説明頂き、感激ですっ!
    カメラだけではなく、ストロボの向きや、高さ、距離など、非常にタメになる、と申しますか、まさに欲しい情報がどんぴしゃだったので、改めてプロの方はすごいなぁ~と感じました。

    現在はiphoneで撮影しているのですが、そのうち現在倉庫と化している部屋を自身のワードローブ兼撮影スタジオにしたいなと思っており、お聞きした次第です。

    ご指導頂いた情報をもとに、自身でも試してみたいと思います!!!
    本当に、ありがとうございましたっ^^

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    1. コメントありがとうございます。
      一室まるまる使えるのでしたら、もっと色々ストロボの角度を変えたりして、服の表情を出せるかもしれません。
      ストロボを今回の記事より少し横にして、自分は壁際(白色)に立てば、壁に反射した光で陰影のある写真ができますので、タックやラペルなど横方向の立体に対して、よりリアルな描写が生まれるんじゃないでしょうか。

      プロとはいえども駆け出しですし、洋服の道ではrm55さんの足元にも及ばないので……。
      お写真楽しみにしています!

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