2015年6月23日火曜日

ウイスキー忘備録 No.10

新たなBarを開拓してみました。

とにかくボトルの数が豊富なBar。
アランモルトのカスクストレングスが1本目に入ったので、それを注文したところ、
「どれにする?」
なんと3種類のカスクがカウンターに登場しました!

ボウモアやラフロイグなど有名どころのウイスキーは4,5種類あります。
ボトラーズやヴィンテージが多く、やや酒代は高くつきそうな印象でした。

では今回飲んだお酒について。

・Arran Malt 12年 カスクストレングス
・SANTIS MALT Edition Dreifaltigkeit

の2本です。


"Arran Malt 12年 カスクストレングス"




アランモルトといえば10年が一番有名ですが、様々なヴァリエーションがオフィシャルで発売されています。
この12年カスクストレングスもその1つです。
ちなみに、このBarではボトラーズのカスクストレングスが他に2本、シェリー樽熟成のもので用意されていました。
迷った末、まずはオフィシャルを味わうことに決定!

このボトルはバッチ2。バッチ3を出しているお店もあるみたいですね。
10年と比較すると特徴のオイリーさが増している気がします。

まるで白チーズのような香りで、ファーシュトインプレッションは潮気とオイル。じっくり香りをさぐっていくと、甘い香りがします。
味わいはやはりチーズのような発酵感がします。甘みは洋ナシのような爽やかな酸味を含んだ軽やかな甘さです。
フィニッシュは甘みをしばらく楽しめます。

少し加水をすると、アルコールによるスパイシーさと潮気が軽減されるので、ちょうどよい塩加減とともに甘みや旨みを感じられると思います。


"SANTIS MALT Edition Dreifaltigkeit"



サンティスモルトはなんとスイスのウイスキー!
この蒸留所は、もともとビールやスピリッツを100年以上前から5代にわたって造っていたロッハー家が創設したものです。ウイスキーに着手したのは1999年。アルプスの水とビールのオーク樽で仕込まれました。そして2002年に第一弾が市場に出ました。
2010年には"European Whisky of the Year 2010"を受賞。その後もいくつかの賞を受賞しています。

現在はオフィシャルには3種類の商品があります。

"EDITION SANTIS"
 純粋な雪解け水とビール樽で醸造されたトップグレードのウイスキー。
"EDITION DREIFALTIGKEIT "
 柔らかな春の雪解け水と、スイスのムーアランドのピートを使って造られたウイスキーです。
"EDITION SIGEL"
 いわゆるスモールバッチ。

また、以前ピノノワールの樽で造られた6年熟成のものもありまして、BarにはそれとスモーキーなDREIFALTIGKEIT(ドレイファルティゲイト)がありました。
アイラ好きな僕にと、マスターが後者を勧めてくれました。

香りの最初の印象はエタノール。アルコール度数52%ですからね。
口に含むと苦みと甘み、そしてスモーキーさを感じます。まるで燻製したソーセージによう。
肉汁のような旨みが口内に広がりました。
加水すると、香りも燻製香に変化しました。
フィニッシュも燻製香。とにかくスモーキー!!

ビールカスクなのが影響しているのでしょうか。とてもコクのある旨みを感じました。
スモーキーなピートが好きなら間違いなく、大当たりだと思います。

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